Vol.19

たんちょう先生のじっけん教室
雪のけっしょうを
そのままのかたちでほぞんする
ポイント 雪をプラスチックでおおって、
レプリカ(形がのこったもの)をつくる
  材料  
 アクリル専用接着剤(せっちゃくざい)
 アクリルの小片
(しょうへん)
 ガラスのいた

※ アクリル専用接着剤、アクリルは、ホームセンターでこう入できます。 ガラスがない場合は、OHPシート(ポリエステルシート)でも代用できます。
方法
実験の準備
(レプリカ液をつくる)
1
2
アクリル専用接着剤(30ml)に、アクリルの小片(しょうへん)1gを入れる。 よくふってとかす。
3
できたレプリカ液と、ガラスの板を外において、ひやしておく。
実験方法
1
レプリカ液を数滴(すうてき)、ガラスの板にたらす。
2
ふってきた雪を、いくつかガラスの板で受ける
3
雪がおちてこないところで、ガラスの板を2〜3時間放置(ほうち)し、接着剤の成分をじょうはつさせる。
 雪の結晶を観察してみよう。虫めがね(ループ)などでじっくり観察してみよう。
※ 「雪は天からおくられた手紙である。」
これは、中谷宇吉郎
(なかやうきちろう)先生の言葉です。雪の結晶は、上空の湿度と温度で形がかわります。つまり、雪をくわしく調べると、雪がふってきた場所の空のようすを知ることができます。
情報 平松式ペットボトル人工雪発生装置
 北海道旭川西高等学校の平松先生が「平松式ペットボトル人工雪発生装置」を開発しました。
簡単に、ペットボトルの中で雪の結晶を観察できます。以下のホームページが参考になります。
 平松先生の言葉
 中谷宇吉郎博士のグループが世界ではじめて人工雪を作成したのは1936年のことで、これは低温実験室の中で行われました。私は常温の室内で雪の結晶の成長過程を観察することができれば、より自然現象の面白さを実感できると思い、ペットボトルの中に人工雪を作成する装置を考えてみました。私は北海道に住んでいるので雪や氷の世界を理科の時間にじっくりと取り上げたいと考えてきました。この実験も雪や氷について学ぶ時に、ぜひ手軽に試してほしいし、雪を見たことが無い地方の子供さん達にも広まってほしいと思っています
http://users.eolas-net.ne.jp/
  saebou/kazupage/pet.htm
雪の結晶を手軽につくることができます。写真は平松先生より提供して頂きました。

発展
気温や湿度が変わると、雪の結晶の形はどうなるだろう。内陸と海岸では、雪の結晶の形にちがいがあるのだろうか。
※ 雪のけっしょうには、いろいろな形があります。
  

   図は、北海道雪たんけん館
   
(http://yukipro.sap.hokkyodai.ac.jp/)
   をさんこうにしました。