Vol.24

たんちょう先生のじっけん教室
昭和新山をつくってみよう
ポイント マグマにみたてた小麦粉の粘りけ
  実験の道具  
 段ボール(25cm×25cm)
 ビニール袋(およそ24cm×18cm)
 三脚(100円ショップの花を載せる台など)
 小麦粉(80g)
 水(50g)
 セロハンテープ
 カッターナイフ

方法
実験の準備
1
段ボールの中央部に直径3cmの穴をあける。
2
ビニール袋に小麦粉(90g)、水(50g)を入れる。
3
方法2のビニール袋を手でもんで地下のマグマに見たてる。
ねばりけの強いマグマになる。
4
ビニール袋の上の部分を段ボールの穴の下から上に出し、セロハンテープで段ボールにはる。
5
ビニール袋を手でしぼり、方法3のつくった小麦粉のよう岩(マグマが地表に出てきたもの)をしぼって、よう岩が段ボールと同じ高さまでくるようにする。
6
段ボールの上にきなこを5mmていどの厚さになるようにのせ、地面に見たてる。
噴火させてみよう

ビニール袋をゆっくりとしぼる。

よう岩が出てくる前後の土地の様子(きなこの表面)、出てきたよう岩の形などを観察する。

昭和新山の写真と比べてみよう。
発展 水を増やしてみる
川湯硫黄山(アトサヌプリ)や周辺の山も似たような形をしています。こんな形の山を他にもさがしてみましょう。

 アトサヌプリの画像は、北海道高等学校理科研究会研究部地学(マルチメディアを利用した地学指導の研究チーム)が作成した「地学マルチメディア教材」を利用しています。

小麦粉80gに水100gを加えたマグマの場合はどのような溶岩の形になるでしょうか。
情報
                    粘りけで違う山の形
マグマのねばりけが高いと昭和新山、川湯硫黄山のようなドーム状の山ができます(溶岩円頂丘、溶岩ドーム)。
マグマのねばりけが低いと伊豆大島三原山やハワイのキラウェア火山のように平たい火山(盾状火山)ができます。

昭和新山は、昭和18年末からの火山活動により誕生した火山です。地面に亀裂(きれつ)が生じてから約1年10ヶ月で現在の形になりました。
 動画で実験を見る  実験の様子を詳しくみることができます。