Vol.31

たんちょう先生のじっけん教室
コップの中の水が
   落ちてこない   
・紙コップの中に水を注ぎ、しばらくしてひっくり返すと水が落ちてこない。そんな科学マジックをやってみよう
ポイント 身近な吸水ポリマーの性質を考えてみよう
  実験の材料  
 紙コップ
 紙オムツ(1枚)
 水
 でんぷんのり
 はさみ

 
粒を取り出す
1
紙オムツを切り開く。
 
わたの中に入っている小さな粒(吸水ポリマー)を取り出す。
 *細かなわたがたくさん入っています。わたゴミが飛んでもよい場所でやりましょう。
紙コップのそこにのりをうすくぬる。
 
紙コップに紙オムツの中に入っていた小さな粒を入れて、のりにつけておく。
いざ! マジック
準備した吸水ポリマーの入った紙コップを手に持ち、さっと中を見せて何もはいっていないことを確認させる。 
そっと水を紙コップにそそぎこむ。
 *深さ1cmに水を注ぎます。
コップを軽くゆすります。
 *水を吸水して固まるまでしばらくかかります。(オムツの種類によって固まるまでの時間が違います)
 *固まるまで話で間をつなぎます。
そっと、コップをかたむける。
 水が落ちてきません。

 *時間がたつと、ひっくりかえしても落ちてきません。
  ポリマーの吸水力

 吸水ポリマーは、砂漠に植物を植えるための地球的な規模のプロジェクトで使われています。身近なものにも吸水ポリマーが利用されています。どんなものに使われているか、いろいろ探してみましょう。また、どれくらいの水を吸水(水を吸うこと)ができるか確かめてみましょう。
情報

紙オムツの中には、吸水ポリマー(高吸水性ポリマー:こうきゅうすいせいポリマー)という粒が入っています。吸水ポリマーは、自分の体積の数百倍の水を吸水します。吸水ポリマーには、様々な種類があり、すぐに固まるものから、時間をおいて固まるものなど使う目的に応じてつくられています。
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