new
Vol.17
紅いも粉で
雨粒の酸性度をみてみよう
雨粒をつかまえて、雨粒の大きさや、雨粒の酸性度を確かめてみよう
ポイント 紅いもに含まれるアントシアン色素
  準備  
・小麦粉(薄力粉)
・紅いも粉
・ふた付きのプラスチックケース(直径10cmくらいの大きさ)
・茶こし
 ※紅いも粉は、インターネットから購入することができます。
紅いもの性質
・紅いも粉小さじ1杯と、200mlの水を用意し、よくまぜる。
・色のついた水(上ずみ液)を3つのコップに分け、酸性、中性、アルカリ性の溶液を入れて色の変化をみる。実験では、レモン液(酸性)、水(中性)、こんにゃくと一緒にはいっている液(アルカリ性)を使いました。
雨粒を採集してみよう
・小麦粉(小さじ6)、紅いも粉(小さじ2)をよく混ぜる。
・混ぜた粉を茶こしでふるって、プラスチックケースの中に厚さ1cmくらいに積もらせ、ふたをしておく。
・雨の中でケースのふたをそっとあけ、10秒間、落ちてくる雨粒を受ける。
・ふたをしめて、軽くケースをゆする。
・部屋に戻ってから、ケースの中の小麦粉を茶こしでふるい、茶こしの中に集まった雨粒のレプリカ(雨つぶがかたまったもの)を取り出し、2時間ほど乾燥させる。
情報
降り始めから時間を決めて雨粒をつかまえ、雨粒の色と、大きさの変化を比べてみる。
写真は、2007年6月6日札幌市北区で午後10:30に降り始めた雨を5分ごとに採集したものです。
気象庁のデータでは10時30〜40分に0.5mm、10時40〜50分、10時50分〜11時00分に各1mmの雨を記録しました。
小麦粉と紅いも粉の中に水滴が入ると,小麦粉の性質により入ってきた水滴とほぼ同じ大きさの玉ができます。
紅いも粉には、アントシアンという赤い色素をふくみ、酸やアルカリの性質をもつ水溶液で変色します。この2つの性質を利用しています。
図は、レモン汁と水をスポイトで落とした時の粒を採集したものです。
たんちょう先生トップページに戻る