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Vol.21
石と鋼で
火を起こそう
硬い石とはがね(硬い鉄)をこすり合わせて火花を出してみよう
ポイント 石ではがねを削り、削れた鉄粉が火花になる
  準備  
・はがね
・石
・ガーゼ
・ふたのついた金属の入れ物
・ガスマッチ
 *はがねは、「鉄のやすり」を使いました。
石を選ぼう
・ 石同士をたたいて、簡単に割れたり、欠けたりしない硬い石をみつける。
 *実験ではチャートを使いました。
 *どんな石がよく火花が散るか、身の回りの石で探してみよう。
火口(ほくち)をつくる
火だねができる場所をつくる
・ふたのついた金属の入れ物に、ガーゼを入れて、ガスマッチで火をつける。
・火が中までいきわたったら、ふたをして、缶が冷えるまでしばらくおく。
・火口(ほくち)の完成
*火を使います。大人の人といっしょに行い、水の入ったバケツなどを用意して、安全な場所で行います。
火花をちらして種火(たねび)をつくろう
・角のある硬い石を利き手に、もう一方の手にやすりを持つ。
・火口から20cmくらい離してやすりを持つ。利き手の硬い石を、やすりの上の方から、やすりの側面をけずるように強く打ちつける。
・火花が火口に落ちると、小さな火(種火)ができます。その後、ガーゼがじわじわと燃え広がります。

             *火を消すときは、ふたをしめます。
情報
火打石は、石から火が出るのではなく、石ではがねをすり、たたいた瞬間に鉄がけずれ、たたいたときのまさつ熱でけずれた鉄粉が火花となります。
石は、金属をけずるために角がたち、刃状(はじょう)になっているとよく火花がちります。
昔は、かたい石として、めのうや石英(せきえい)が使われました。
火口は、昔は、綿・がまの穂をむし焼きにしたものを使いました。
打ち出した火花が火口に着火してジワジワともえて広がります。
その小さな火(種火)を炎にするには、種火につけ木(薄くした木にイオウをつけたもの)をあてました。
火打石は江戸時代に広くふきゅうしました。
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