スリランカ鉄道の記録 2010.3
 



キャンディ郊外の踏切 マータレー方面から来た通勤列車
コロンボ市内  ゴール方面(南)から来た通勤列車
 スリランカの鉄道は非電化で、ディーゼル機関車が引く客車が走っている(上段写真)。客車の窓とドアはほとんど開けっ放しで、デッキから体を半分のりだして乗っている人をよく見かける。冷房車はなく、夏が続くスリランカでは、自然の風を浴びて通勤する。鉄道の幅は日本のJRより幅の広い広軌が採用されるが、線路の状態は悪く、線路が歪んでいることが目で見て分かるほど状態はよくない。そのため、郊外でも速度はあまり出さない。
 コロンボ市内の踏切を、上下、左右に揺れながら、何度も汽笛を鳴らして走っている機関車が近づく(下段写真)。その前には、線路内を歩いている人や、線路に座り込んでいる人々・・・・。蒸気機関車が来たのかと思うほど、煤煙をはき出すディーゼル機関車が目の前を過ぎていく。大気の汚れも気になるコロンボ市内。

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